家に居ても庭仕事や畑の手入れもする事が出来ない。
丁度 高校野球も終盤戦 テレビを見ながらの毎日。
野鳥も来てくれない 雀さえも姿を見せてくれない。
唯一来てくれるのはキジバトの親子だけだ。
仕方が無いので この親子の姿を観察する。
朝になると 何処からかキジバトが毎日やって来る。
ここは小鳩が母鳩を待つ所定の場所だ。

暫くして母鳩が芝生の方にやってきた。
2日程前に残飯を少し撒いておいたのを食べに来たのだ。

小鳩もすぐに気が付いて 母鳩の後を追いかける。
「おかーさん 待ってェ」

芝生の中からご飯粒を探して歩き回る親子。

そのうち小鳩の嘴にご飯粒がくっついてしまった。
普通なら脚で掻き落とすのだが・・・

舌を伸ばしても届かない。どうするんだろう?
見ていると水場の方に歩いてゆく。

これは賢い奴だ。 水に濡らせば落ちる事を知っている。
確かにご飯粒はすぐに取れて落ちた。

朝のうちと言えども暑さは厳しい。母鳩は所定の水飲み場へ。

小鳩も続いて追掛ける。 「おか~さん私も」

未だ空腹が収まらないのか 母鳩にミルクをねだる。
鳩は喉の奥から出る鳩乳というミルク状の栄養物を出して
幼鳥を育てる。
羽を伸ばして母鳩に抱き着いて甘える小鳩。

暫くして 母鳩はやっとミルクを与え始める。

これは昨年撮った写真。 授乳風景。

やっと満腹になったのか 小鳩は母鳩を相手に遊び始める。

背中に飛び乗って羽ばたきしたりして満悦の様子。

堪り兼ねた母鳩は いずれかに退散。
取り残された小鳩は ぼんやりと見送るばかりだった。

過去に経験のない暑い日が続いている。
暇は充分にあるが とても出掛ける勇気がわかないのが現実。
考えてみると林の中は強烈な日差しが遮られ 幾らかでも
涼しい環境の筈 よし 私のテリトリーの視察に行って見よう。

道端にはヤブラン等が僅かに見られる。
ランと言っても これはユリ科の植物らしい。

早速現れたのは10羽程のオナガのグループ。
騒々しく騒ぎながら 暗い木陰を渡り歩いていた。


森の奥に向かって歩き出す。
倒木の上にカナヘビが暇そうな顔をしてこちらを見ている。

時間は午前10時頃 森の中は予想に反し日差しは届かないが
猛烈な湿気と蚊の大群に襲われる。
ちょっとやそっとの虫除けなんて全く効果が無い。
恐怖を感じて森を脱出。 甘い予想は裏切られた。
風通しの良い場所に逃走し 手や首にムヒを塗りたくる。
オナガの後 一切の鳥の姿も鳴き声も全く見られず、鳥達は
避暑に出掛けてしまった事を確認する。
やっと赤トンボの姿を見付けた。 ナツアカネ?アキアカネ?

更に黄色いのが見付かった。
ノシメかリスアカネか 図鑑を見ても判然としない。
学者じゃないので ノシメトンボにしておこう。

干上がりつつある沼の方に行って見る。
沢山のシオカラトンボが見られる。 碧い目が美しい。

岸辺には幾組かのカップルが 今がチャンスとばかりに
命の継続の努力をしている。

やはりこの炎天下では 見られる生き物は少ない。
アオスジアゲハは2回程見られたが、止まってくれない。
木陰に止まっているミスジチョウを発見。

比較的風通しの良いところで 黄色っぽい見た事のない
蝶(蛾?)を見付けた。
美味い具合に少し飛んではすぐ止まってくれる。
ややっ これは大物らしい。 何枚も撮る。
本日唯一の超大物 帰宅してから調べたらジャコウアゲハ♀と
判った。
これは初対面 初撮りの大収穫だった。

草の上や木の根っこ周辺にはおびただしいセミの抜け殻。
我が家で見る抜殻と感じが違う。白っぽいのは種類の差?カビ?
皆さん 秋ヶ瀬に行っても鳥は居ませんよ!

庭仕事も畑仕事も 勿論サボっている。
仕方ないのでペットボトルを片手に 高校野球をテレビ観戦。
それでもテレビと庭の様子を交互に見ながら 脇にはデジカメを
置いて 獲物を探すのだ。
時々庭に出て 更に観察しチャンスを探す。
でも たいした変化も珍客も見られない理由は やはり猛暑か?
以上 現況でした。
7月の中頃 私の留守中にヘブンリーブルーが咲き始めました。

知り合いから送られてきた 浅草(根岸?)の朝顔市の朝顔も
義理を果たして毎朝咲いている。

朝のうち庭に出ると 桜やハナミズキの木にアブラゼミが何匹も
脱皮して止まっている。
近付くと驚いたのかバタバタと飛び出して行く。
時には私にぶつかってくる奴も居る。
でも鳴き声は全く聞かれない。 どうしてだろう? 炎熱の為?

炎天の為か いつも見られたスズメも四十雀も全く見られない。
キジバトの親子だけは 水を目当てに毎日やってくる。
朝から気温が高く苦しいのか 冷たい芝生に腹這いになって
涼んでゆくのが常だ。

蝶も少ない。 久々にアゲハの姿が見られた。

メダカの産卵に使ったホテイソウも 産卵期が終った現在
不要となったのが 水飲み場の石臼で花を咲かせていた。

20年近く前に頂いた 五島列島産の鹿の子百合も毎年花を
咲かせてくれるが 今年は元気なく花も小さい感じだ。
球根を掘り出し 植え替えなくてはならないらしいが・・・。

芝生の脇を彩る長持ちする花 松葉ボタンはいつも元気だ。

標高は2962m 宿泊した町ガルミッシュ・パルテンキルヘンも
名前が長すぎて未だに覚えられない。
ガルミッシュ・パルテンキルヘン郊外から見たツークシュピッツェ。

ここが登山電車の始発の駅 ここからツークシュピッツェに向かう。

谷間の草原をのどかに走る可愛い列車。

一時間も草原風景を眺めながら のんびりしたひと時を楽しむ。
その先は急勾配となり 軌道も歯車使用のアプト式軌道に変わる。


岩山の中腹辺りが鉄道の終点 そこからゴンドラに乗り頂上に向かう。

山頂近くまで行って見ると そこは鎖にぶら下がりながら登る
急峻な道が待っていた。 ガイドさんは行かない方が・・・と。

この山頂はドイツとオーストリアの国境が通っており、ここで
幾度か国境を行き来した後 ゴンドラで下山。

山麓にはいくつかの美しい湖があり ゴンドラの窓からも見える。

静かな湖の周辺を散策する。ここにも多くの高山植物が見られる。

ちょっと藤の花を連想させるような房状の黄色い花。

これは優しい感じのナデシコの一種。

図鑑で確認できた石楠花の一種 イルストウム。

おやっ これはクルマユリ? でも色が黒ずんでいる。
名前はマールタゴン 昔は多く咲いたが今は乱獲の結果
稀にしか見られない保護植物 との事だった。

連泊予定のホテルに向かう途中 オリンピック会場にもなった
ガルミッシュのジャンプ台を見学する。


翌朝 ミュンヘンに向かい空路でオランダのスキポール空港へ。
ここから成田に向かうのだが 又も大型のジャンボジェットに
4~500人も詰め込まれ 苦難の一日が始まる訳だ。
こちらに来る時も最大級のエアバスA380で400人以上の乗客
本当に飛行機の旅は辛いものだ。
でも副操縦士の操縦でなくて 本当に良かった。

離陸直後のオランダの郊外風景。
ユーロ圏の皆さん 大変お世話になりました。 おわり
